@相続の分野において、もっとも多いトラブルは遺産分割に関するもの。
その場合、どのタイミングで弁護士に相談すればいいのでしょうか? 「ことを荒立てたくない」と弁護士への相談をためらう人もいますが、親族間の人間関係がこじれてからでは解決が難しくなります。
A相続人間で意見の違いが出たら弁護士に相談
具体的な相談時期としては、相続人の間で意見の違いが発覚したら弁護士へ相談するのがいいでしょう。特に、仲がよかったはずの兄弟姉妹から予想外の反応が返ってきたら要注意です。自分の主張が妥当と思っていても、他の相続人に受け入れられないことがあるのです。
お互いに金銭的な取り分を争うつもりはなくても、たとえば遺された土地や家に対する思い入れに差があるのかもしれません。感情的な対立に発展しないうちに弁護士へ相談して、法的に正しい見解を聞くことをおすすめします。
B弁護士への「相談」と「依頼」は異なります。
相談したからといって、依頼する義務はありません。初回相談を無料です。まずは相談して正しい知識を得ておくべきです。その結果、自身の主張が一方的だったことに気づいたり、親族と冷静に交渉できたりするかもしれません。